税務相談に行ってきました

昨日から確定申告シーズンに突入しました。全国各所で税理士による無料相談も行われているでしょう。今日はそんな税務相談に相談を受ける税理士として行ってきました。

相談を受ける側としてはもちろん、今まで自分のことで相談しに行くこともなかったので、まさに初めての体験でした。朝方、雪が降っていて寒かったのでいつもより人が少なかったかもしれないですが、たくさんの人が相談に来ていました。

感想としてはどうなんやろ。自分にとっては良い経験になったかなと思います。

僕らにとっては日常会話のような言葉も、相談に来る方にとっては難しい専門用語に感じることもあるでしょう。計算過程においてなぜその金額になるのかを噛み砕いてわかりやすく説明するなど、人に伝える難しさを痛感しました。

正直、自分自身所得税について知らなかったこともたくさんありました。もしかしたら相談に来られた方にご迷惑をおかけしたかもしれません。法人税は全ての収入から全ての費用・損失を控除して所得を確定して法人税を計算しますが、所得税の場合、所得の区分が10種類あり、それぞれ計算方法が異なりますし、その区分ごとの違いが曖昧なものもあります。

所内での確定申告業務でも様々な申告をしますが、まだ経験したことがなかった所得や申告を経験することができました。

今まではソフトに数字を入れたら勝手に計算してくれたので、申告書作成の流れや控除の仕組みまで深く考えていなかったのですが、相談にくる納税者の方に説明しながらですと、相談者と一緒に、収入ごとに所得の金額を計算し、社会保険や生命保険、医療費の合計などの所得控除の額を計算してから、所得税を計算して追加で納付があるか還付になるかまで計算しますので、申告書作成の流れや控除の仕組みなどの体系的な理解が深まったと思います。

相談に来られた方からすれば、周りの経験豊富な税理士先生も、僕みたいな初めて税務相談に参加した経験不足な者も同じ税理士です。細かな税務のテクニックや節税スキーム、条文の解釈は人によって異なるでしょうが、無料相談などの一般的な申告業務には大きな違いはありません。そこは、同じ専門家の一人としてもう一度勉強し直す必要があると感じました。この経験をこれからの確定申告に活かせれたらと思います。

また明後日も税務相談に参加します。所内に戻って、今回理解や説明が不十分だったことを確認し、次回の税務相談に臨みたいです。