【無利子・無担保】コロナウイルスから見る経理・月次監査の重要性

コロナウイルスの影響で春の高校野球も中止が決定しました。

センバツ出場が決まっていた選手や応援を楽しみにしていた親にとっては残念かもしれませんが、他の大会やレジャーも自粛していることを考えるとやむを得ないかなと思いまず。

このようなニュースを見ると、経済的な損失は約○○億円といった情報が出ますが、数字上の損失はともかく、イベントの中止や行動の自粛を要請されれば、経済活動への影響は日に日に大きくなっていきます。

特に、観光客を対象とした商売や飲食関係、アパレル関係、体験型など外出を伴うサービス業などはすぐに影響を受けやすいのではないでしょうか。現に、上記の業種から問い合わせが多いです。

その対策として、政府から無利子・無担保の融資の検討がされていましたが、その詳細が昨日公表されました。

無利子・無担保の詳細はこちら経済産業省HP参照

この他にも無利子ではないですが、金融機関も、コロナウイルスの影響を受けた企業に対して、金利を優遇して積極的に融資をすると言っています。

コロナウイルスの影響による売り上げの減少はどうしようもできないですが、企業には固定費があります。従業員のお給料や店舗などの家賃は支払わなければなりませんし、今のところ借入金の返済も待ってくれません。その待ってくれない支払のためにも、無利子の借入れはぜひ活用したいところですし、金利の優遇を受ける借入れも併用して運転資金を確保できれば、しばらくは我慢できるかもしれません。

しかし、

借りるには直近の売上高と利益を提出しなければいけません。

その内容によって、1ヶ月に必要な運転資金がわかりますし、どのぐらいコロナウイルスの影響を受けたかもわかります。

それより、無利子であれ低金利であれ、その資料を準備することが要件です。

この1週間、クライアントから

「コロナのせいで商売にならへん」という相談を数件受けました。

この話を金融機関に持ち掛けて、融資の金額を検討してもらっているのですが、相談を受けた何件かは新年度の経理に手を付けていないクライアントもあります。

「どないかして~」と言われました。

どないかします。

でも、その分融資の審査が遅れてしまいます。ごひいきの金融機関の支店長も言っていました。

「今からの申し込みやったら実行は4月の終わりぐらいやけど、どんどん申し込みが来るから間に合わへん」

この差は大きいですね。

日々の経理をしっかりしていれば、現状の経営状態を把握でき素早く行動に移せますが、経理ができていないとその準備をしてからの行動になり、手遅れになる可能性があります。

そう考えると、日々の経理は、企業の経営状態を把握することが主な目的ですが、今回のような突発的な外的要因にも対処できることを考えると、毎日の経理、翌月の月次監査は企業にとって重要なことだなと思いました。

今も、事務所に残って確定申告の業務に追われていますが、今回特に感じた経理の重要性を言いたかったので、記事にしてみました。

※確定申告の振替納税の日程が決定しました。

  • 所得税は5月15日
  • 消費税は5月19日

国税庁HP参照

納税資金の準備をお忘れなく。