税理士試験勉強法

最初から税法関連のテーマにすると記事の作成に時間がかかるので、自分にとって書きやすい税理士試験の勉強方法をテーマにしてみたいと思います。

税理士試験とは

税理士試験は一般的な国家試験とは異なり、科目合格制となっております。

科目合格制とは、会計学(簿記論・財務諸表論)と、税法(法人税法、所得税法、相続税法、消費税法など9つのうち3つを選択、ただし法人税法、所得税法のうちどちらかは選択しなければいけません)の5科目に合格することです。

毎年お盆前後に税理士試験が行われるのですが、1回の試験に自分が選択した5科目全部を受ける必要はなく、1度合格した科目は次回から持ち越されるため、例えば、1年に1科目ずつ受けて5年で5科目揃えることも可能です(2年で5科目揃える優秀な方もいるそうです…)。ですので、1科目ずつ確実に合格を目指すといった計画を立てることも可能なのです。

私も、公認会計士か税理士かどちらを目指すか悩んだのですが、計画の立てやすさを考慮して税理士の方を選びました(他にも理由はありますが、その理由はまた後日にでも書きたいと思います。)。

勉強時間の目安

税理士試験の受験科目は、科目によって勉強時間の目安が異なります。

会計学の2つは400〜500時間

税法は科目ごとに整理すると、

法人税法・所得税法 600〜800時間

相続税法 500時間

消費税法 300時間

その他ミニ税法200時間

このぐらいの時間がよく目安とされ、トータルの勉強時間で言えば3000時間が目安とされています。専門学校の目安はこのぐらいですが、この目安には授業の時間が含まれていたり含まれていなかったりとマチマチなので、実際はもっと多く勉強していると思います。

また、真剣に合格を考えている方はこの目安を意識するより、限られた時間を勉強に費やすべきであり、余程の天才出ない限りそうしないと合格はできないでしょう。

私は、最初の4年はバイトしながら勉強していた専念組でした。初年度は覚悟が足りず記念受験となってしまいましたが、2年目以降は毎日5時間は絶対、1日勉強に費やせる日は自習室に缶詰め状態でした。

ちなみに勉強場所の環境は、勉強に集中できるのであればどこでもよいかと思います。私の場合は、自分に甘いので、自宅では勉強以外のことをしてしまうため、自習室にこもっておりました。

では、本題の勉強方法について述べていきます。

勉強方法

私がやった勉強方法はただ一つ、

ひたすら同じことの繰り返し

のみです。

税理士試験は一部を除いて、理論問題と計算問題の2部構成です。理論と計算のアプローチは多少異なりますが、基本は同じことの繰り返しです。

当たり前ですが、皆さんが毎日使っている日本語を今まで忘れたことないですよね。でも、今から英語を覚えろと言われたら、最初は苦労すると思います。もし、1年間アメリカに留学すれば、半年後には日常会話ぐらいであれば覚えることができるようになっていると思います。

その原理です。

税理士試験を1科目1年スパンで考えれば、最初の半年ぐらいはしんどいですが、その半年間しっかりインプットすれば残りの半年は自分の覚えたものを定着させるだけの繰り返しです。

どのように同じことを繰り返して勉強方 してきたかを、理論と計算に分けて説明します。

理論編

理論は単純です。

一言一句まで、完璧に覚えるまでひたすら読み続けることです。

会計学は会計制度の意義や目的など、税法学は税法条文を覚えないといけません。特に法律条文は非常に読みにくく、理解しにくいです。覚えたての頃は日本語とは思えませんでした。ですが読んでいくうちに、専門用語が定着していき、主語と述語の繋がりや言葉の意味が理解できてきます。そこまでいけばあとは忘れないための作業です。

人間は忘れる生き物です。

一度覚えただけでは3日後には忘れます。記憶を定着させるためには、繰り返すことが必要です。私が覚えたものを忘れないために取り組んだ方法は、許される所ならどこでも読むことです。

しかも声に出しながら暗唱することです。移動中、電車の中、恥も外見も気にせず暗唱しました。暗唱することは理にかなっているそうです。

声を発することによって、口からのアウトプットと耳へのインプットを同時にすることができるそうです。誰でも好きな歌の一つぐらいあると思います。そのイメージで理論も口ずさんでいくと、そのうち覚えます。どこにどのテーマがあるか、目次まで頭に入ってきます。

専門学校のテストで理論問題の成績は全然良くなかったです。しかし、全く気にしていませんでした。なぜなら、ピークは税理士試験の試験日だからです。もちろん、専門学校のテストは自分の実力の目安になりますし、応用問題が出題されますので試験対策には必要です。ですので、試験日までに専門学校で出題された問題は対処できるように仕上げていけばよいだけです。

専門学校で出題された問題を復習することで、理論の理解度は増しますし、周りのライバルにも対処できますので対策は必要です。

合理的かどうかわかりませんが、これが私の理論勉強方法です。

計算編

次は計算の場合です。

これは学生の入試でも同じことかと思いますが、計算問題をひたすら解くことです。専門学校はだいたい基礎期、応用期、直前期に分けられ、問題集の難易度も同じように分けられています。各時期ごとの問題集を間違えることがなくなるまで、ひたすら繰り返すことです。

何回間違えても気にせず、答えを覚えるまで問題を解くことです。答えを覚えても問題ありません。大事なことは、答えまでの計算方法を定着させることです。

計算の場合は、確認テストや総合テストの点数を重要視しました。特に総合テストは、全体的に網羅しているので、自身の苦手な問題も発見できます。テストでは常に満点を取れるよう心がけていました。実際満点取れたことはないですが…

気持ちの問題です。

問題集で間違えるところがなくなるまでひたすら解き、総合テストを復習して苦手な問題や忘れている問題を確認するの繰り返しです。この方法は、高校や大学入試の時に塾の先生から常に言われていたことです。当時はこの方法をできていなかったので、志望校には行けなかったのですが、税理士試験を通して、当時の先生の言葉の意味がわかるようになりました。

以上が私の勉強法です。

効率的な勉強法や合格までの近道は存在しないと思います。

同じことを繰り返す‼︎

これが私の勉強法でした。